


- ウレタンとゴムの違いを説明してください
- ウレタンは石油の化学的派生品の一つでウレタン結合を持つものをいいます。他方ゴムは天然ゴムと合成ゴムの2種類がありますが有機高分子化合物を硫黄で架橋して弾性体にしたものです。ウレタンはゴムに比べて、
- 機械的強度が大きい
- 耐摩耗性に優れている
- 耐屈曲性が卓越している
- 耐油性に優れている
- 耐オゾン性に優れている
 などの優位性があります。
 ゴムの成型品を作る場合、主に密閉型混練装置で作成した配合材料を金型で加圧・加熱成型します。一方、注型ウレタンの場合は加温された液状混合体を速やかに常圧で金型に注入することにより製品を成型します。
- ウレタンの特徴を生かした用途について説明して下さい 
- 低速運搬用タイヤをはじめとして、耐荷重性、耐摩耗性、耐油性、耐オゾン性などを必要とする工業製品が主たる用途です。
- 原料について説明してください 
- 注型ウレタンエラストマーはイソシアネート基を有する主材と硬化剤を反応させて製造します。イソシアネート基を有する主材は大別してポリエーテル系とポリエステル系の二種類があります。当社はどちらの原料も扱っています。
- 原料によって製品に差異が生じますか? 
- はい、差異があります。主に強さ、価格に差異が生じると言えます。
- 使用原料の選定は誰がするのですか? 
- 原則として発注者がします。商習慣的には発注者が硬度を指定するのが一般的です。その他事項(製品が要求する物性や価格)を発注者と受注者が相談して、使用する原料を選定します。主剤を組み合わせることで用途に適した物性のエラストマーを作ることが出来るので、ご要望に応じて当社が特別の配合を提案することも可能です。
|  | JP-95M | JP-90M | JP-95P | JP-90P | JP-95S | JP-90S |  
| 硬度(JIS)(単位:JIS A) | 95 | 90 | 95 | 90 | 95 | 90 |  
| 100%モジュラス(単位:Mpa) | 13.4 | 8.3 | 12.3 | 8.3 | 12.2 | 7.53 |  
| 300%モジュラス(単位:Mpa) | 30.6 | 21.2 | 25.4 | 21.2 | 24.1 | 15.2 |  
| 引っ張り強度(単位:Mpa) | 44 | 40 | 40 | 40 | 48 | 59 |  
| 破断伸び(単位:%) | 380 | 400 | 350 | 400 | 460 | 510 |  
| 引き裂き強さ(単位:KN・m) | 110 | 92 | 88 | 92 | 126 | 109 |  
| 反発弾性(単位:%) | 40 | 55 | 35 | 55 | 23 | 28 |  
| 圧縮永久歪み(単位:%) | 45 | 27 | 33 | 27 | 26 | 28 |  
| テーバー摩耗(単位:g) | 0.084 | 0.082 | - | - | - | - |  
| 用途 | - | - | - | - | - | - |  
 
- 外国製の生産設備で生産しております。ウレタン製の補修/消耗部品があるのですが国内で再生/調達できますか?
- はい、できます。例えばロールの再焼き付け加工は当社でも多くの実績があります。外国製品と同等もしくはそれ以上の物性の製品を提供できる場合が多々あります。
- サンドブラスト加工はどの程度のサイズに対応していますか?
- 対象物の最大寸法は 横500ミリ×奥行600ミリ×高さ300ミリ程度、最大重量は15Kg程度です。
- 発注数が一個(例えば試作品等)でも受けてくれますか?
- はい。当社は一個から受注します。
- 発注する際は何が必要ですか?
- 製品の図面が必要です。その他事項(物性、納期、価格等)については発注者と当社で相談して決めます。
 
 
 
 
